【エンタメCOBS】建設中の物件が自然災害に遭った場合の補償は?
建築請負工事を締結する際に、施工業者がどのような保険に入っているかも確認しないといけませんね。
――そうした保険に入っていない場合は……
補修費用は全額建築主側負担となります。ただ、保険に入っていても満額補償されるわけではありません。洪水の場合は、全損でも火災保険で支払われる満額の70%が上限です。
――地震保険はどうなのですか?
地震保険は火災保険の契約のオプションという形の契約になります。単独での契約はできません。また地震保険の保険金額は、主契約である火災保険の金額の30~50%の範囲内での契約になります。
――ということは、火災保険の保険金額が2,000万円だと、地震で被害を受けた際の補償金は最大で1,000万円までしか契約できないということですよね?
そうなります。
――地震の際の支払い金額というのは、どんな割合なのですか?
地震で全損した場合は保険金額の100%の支払いになります。先ほど言われました、1,000万円の地震保険をかけていた場合は1,000万円が支払われる形ですね。また、『地震火災費用保険金』という保険も存在しますが、こちらは最大で300万円の補償になります。