男に振り回されて傷つく恋愛はもう嫌…映画『猫は抱くもの』に見る、理想の恋人像
「ひとり暮らしの女性が猫を飼うと、婚期が遠のく」なんてジンクスを耳にしたことはありませんか?真偽のほどはわかりませんが、温かでフワフワな猫に触れていると、なんだかほっとして、独り身の寂しさも吹き飛んじゃいそうですよね。
今回は、孤独なアラサー女性と猫の絆を描いた映画『猫は抱くもの』をご紹介します。6月23日(土)より全国で公開される本作は、猫と人間の心のつながりを描く心温まる物語です。
■気になるストーリーは?
主人公は、田舎町の小さなスーパーでレジ係として働く孤独なアラサー女性、沙織。芸能界ではなりたい自分になれず、誰も知らないこの町に逃げてきた彼女は、元アイドルという経歴を隠して生活しています。
そんな沙織が心を開くのは、職場の裏の倉庫でこっそり飼っているロシアンブルーの猫・良男。仕事の空き時間に良男の元を訪れては、毎日の出来事を語って聞かせるのでした。そうやって彼女の心に寄り添ううちに、良男は自分は猫でなく人間で、沙織の恋人なのだと思い込んでしまいます。
しかし、平穏な日々は長くは続きませんでした。密かに想いを寄せていた年下の上司に裏切られ、ひどく傷ついた沙織を慰めるために倉庫を抜け出した良男は夜道で足を滑らせ川に落ち、そのまま流されてしまいます。