とさえ感じられるようになる。
先日セールで買ったのは、Henrik Vibskovのフィールドドレス。ケープ状の布をリボンで結んで留める、古代人が着ていた貫頭衣みたいな構造のラップワンピースだ。当然ワンサイズなので試着もせずネット通販した。「こんなもの誰が着るんだ!?」と思った次の瞬間、「私が着る!」とポチッていた。「いつどこで着るんだ!?」と呆れる自分を、「ま、人生は毎日がパーティーだからさ!」ともうひとりの自分がなだめて袖を通す。シワになりにくい素材なので、飛行機から新幹線から劇場の中でも座りっぱなしの観劇遠征にぴったりだろう。
特別なよそゆきを買って着て外へ出かける、その行為自体が、自分で自分に宛てて「ちょっとしたパーティー」への招待状をしたためるようなもの。
ドレスコードの話じゃない。身だしなみ、というだけでもない。誰からの招待状も待つことはない。我々には好き勝手におめかしをする自由がある。いつを晴れ舞台にして、どう着飾って、誰を今宵のダンスパートナーに選ぶか、自分で決めてよいのだ。
「おめかししてきたー!?」に「はーい!!」と答えるコール&レスポンス、今度こそ私も加わりたい。