『セシルのもくろみ』第3話あらすじ - 「女性が憧れる女性」を演じ続ける覚悟と犠牲
ハマユカがヴァニティの顔でいられるのももうないかも……という雰囲気が漂います。とはいえ最終的に記事にはならず、ハマユカの秘密は世間に流れずに済みました。
奈央は「いっそのこと雑誌に真実が掲載されて、離婚したほうがいいのでは?」と考えますが、それがハマユカにとっての幸せかどうかはわかりません。
もしもハマユカが一般人なら、アル中でDV夫なんてさっさと離婚したほうがいいでしょうし、そうしたと思います。
でも、ハマユカは家庭もヴァニティも手放すつもりはないと断言する女性。離婚するとヴァニティのモデルとしてのイメージを損なってしまう、と考えているからです。
「ハマユカなしに浜口由華子はないの」「幸せで完璧な女性として憧れられる存在であることが……私が選んだ道」と言うハマユカは、どれだけの覚悟を持って「ハマユカを演じている」のかと考えさせられます。
現代はSNSで「幸せな私」を演出することに否定的だったり、笑いの対象にしたりすることがあると思います。
でも、幸せな私を演出することで誰かが憧れてくれたり、誰かの目標にされたりすることは、悪いことではない。
奈央がハマユカに憧れるように、誰かの希望になるかもしれませんから。