大人の趣味としての「観劇」。おすすめ公演からマナーまで【新世界を嗜む】
■日本の大劇場ミュージカルとおすすめ公演
東宝製作作品
映画製作で著名な企業だが、演劇の企画製作・興行にも長い歴史を持つ。東京・日比谷にある直営劇場では、ほぼ年間を通して、1〜2カ月に1作品のサイクルでさまざまな作品が上演されている。
ブロードウェイ作品など海外の著名な作品から、日本の劇作家の最新作まで取り扱う。
2018年3月の上演作品をふたつ紹介しよう。
『ラ・カージュ・オ・フォール』
http://www.tohostage.com/lacage/
1作目は『ラ・カージュ・オ・フォール』。元はフランスの演劇からミュージカル化したものということもあって、タイトルが少し覚えにくいかもしれないが、内容は夫婦愛や家族の絆をコメディのエッセンスで彩った、楽しくハートフルな作品だ。日本のミュージカルシーンを牽引してきた鹿賀丈史さん・市村正親さん両名が、ゲイクラブオーナーとその看板スターという事実婚状態のカップルを演じる。2008年からこのコンビで上演を始め、ゴールデンコンビと絶賛されてきた。
2018年3月の東京日比谷・日生劇場を皮切りに、4月からは福岡・静岡・大阪でのツアー公演が行われる。