【大人の教養】日本の”焼き物”は知れば知るほど面白い!
◼︎焼き物は、日本で最も身近な文化財
自国の文化なら知っていて当たり前!と言いたいですが、身近にあるがゆえに、意外と深く考えたことがなかったり、うろ覚えだったりするものです。
私自身、華道や茶道をやっていた祖母に影響を受け、幼い頃から焼き物に触れる機会はありましたが、当時は違いも良さもまったくわかりませんでした。
しかし、30歳を過ぎた頃から少しずつ気になりはじめ、今では自分のために器を買ったり、抹茶を点てたりして楽しんでいます。
食器や花器として日常的に使われている焼き物。その歴史はとても古く、ひとたびその魅力を知ると、いわば文化財を扱っているようなものだな、と思えるほど。
奥深さは計り知れませんが、知りすぎることはないので、まずは基本からおさらいしていきましょう。
◼︎磁器と陶器の違い
日本で古くから作られてきた陶磁器。
日本独自のものだと、よく知られる縄文土器などがありますが、中国や朝鮮からも優れた技術・文化を取り入れながら、日本各地でそれぞれに成長していきました。
現在、国の伝統的工芸品に指定される産地(焼き物)だけで31種類もあります。さて、現在で言われる”焼き物”とは、陶磁器(磁器と陶器)