過激なベッドシーンに目を奪われるー大人の純愛映画『ナラタージュ』 - 古川ケイの「映画は、微笑む。」#23
◼︎映画『ナラタージュ』のストーリー
高校時代、いじめにあっていた泉(有村架純)は、演劇部の顧問教師・葉山(松本潤)から演劇部にスカウトされます。
どこにも自分の居場所を見つけることができずにいた孤独な自分に、居場所を与え、救ってくれた葉山に、泉は次第に惹かれていきます。
そして、卒業式の日。誰にも言えないふたりだけの思い出をもらった泉は、その想いを胸にしまったまま、大学に進学するのでした。
大学に入り、2回目の春。
泉のもとに、葉山から久しぶりの連絡がきます。後輩のために卒業公演に参加してくれないか、と誘われた泉は、葉山と再会し、彼への想いがさらに募っていくことを実感するのでした。
そんなある日、泉は葉山から、とある事件をきっかけに別居することとなった妻がいることを知らされます。
許されない恋に、葉山を忘れようと決意した泉は、同じく卒業公演に参加した大学生の小野(坂口健太郎)から告白され、彼と付き合うことを決めるのですが……。
◼︎「壊れるくらい、あなたが好きでした。」――描かれるのは、切ない恋模様
誰もが一度は、生涯忘れられないような、ほろ苦い恋を経験したことがあるのではないでしょうか?
『ナラタージュ』では、恋愛の甘い部分だけでなく、欲望や苦しさをも描き出します。