この愛に泣け!”共感度ゼロ”のふたりが辿り着く究極の愛―『彼女がその名を知らない鳥たち』- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#26
まさにちょっとずつ余計なものを払いながら映画を作り上げていった感覚」と語ります。
そんな強い力を持った原作を書いた沼田まほかるは、若くして結婚し、その後に離婚。主婦、僧侶、会社経営などの経歴を経て、56歳で小説家デビューした異色の経歴の持ち主です。最近では、2011年に発表した『ユリゴコロ』が吉高由里子主演で映画化され、話題になりました。
本映画の原作にあたる『彼女がその名を知らない鳥たち』は、デビュー翌年に発表した著作第2作目。”イヤミス”(読後にイヤな後味が残るミステリー)という言葉が流行る前から、高く評価されていた作品だけに、未読の方も、本作鑑賞後に読むと、登場人物たちの心情をより深く感じることができるでしょう。
原作を未読の方はもちろん、物語の結末を知っている方でも、この衝撃のラストシーンには改めて打ちのめされてしまうはず。
あなたの心に深く残って離れない、衝撃のラブストーリー『彼女がその名を知らない鳥たち』は、10月28日(土)より全国公開です。
◼︎『彼女がその名を知らない鳥たち』公開情報
『彼女がその名を知らない鳥たち』【R15】
10月28日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:白石和彌『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』
原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」