いまを一番楽しむための“おしゃれ”が、私たちを幸せにする【野宮真貴さんインタビュー】
ファッションならいろいろと想像力が働くし、自分に引き出しがあるから悩まずにできるんだけど、お料理はそうはいかない。
だから変わった組み合わせの献立になってしまったり、同じような味のお料理を並べちゃったり……うどんのつゆを作るのにお酢とみりんを間違えたときは、酸辣湯だと思って食べちゃいましたけど(笑)。
で、そんなことを考えていたころ、ちょうど土井善晴先生の著書『一汁一菜でよいという提案』を読んだんです。日常の食事は、具だくさんのお味噌汁とごはん、それにお漬け物があればいい。出汁もとらなくていいし、味噌が薄くても濃くてもそれぞれの味わいがある。具だってトマトやチーズを入れてみたり、前日の残り物を入れたりしてかまわない――そんなコツを読んでいたら、お料理への苦手意識がやわらいで、楽しくなってきたんですよね。
だから、おしゃれが苦手な方はきっと“おしゃれの基本”がわからないんじゃないのかなって。そこで今作の『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』では、手っ取り早くファッションを楽しむための“基本”が書けたかなと思っています。
――どおりで、「服もメイクも基本は、赤・白・黒」