フィリピン発、本格ミステリーの翻訳出版を目指すクラウドファンデイングがスタート!
南アジア初の文芸エージェンシー、Jacaranda Literary Agencyを運営するインド、シンガポール、フィリピンを拠点とする3名の女性、Andrea、Helen、Jayとトランネットのスタッフ。
■日本ではまだ数少ないアジア文学、そして引き込まれるストーリー!
アジアの文学作品が日本語に翻訳されることも近年は増えてきているものの、日本の翻訳文学市場のほとんどを占めるのは欧米の作品です。本プロジェクトには「西洋以外でも文学が書かれていること」をより多くの人に知ってもらいたい、そして「欧米の作品ばかり翻訳される流れを変えていきたい」という思いも込められています。
またエンターテイメント作品として面白いことはもちろん、フィリピンの社会問題を鋭く描いていることも本書の魅力です。ゴミ拾いをしてその日その日を生き抜く子供たち。腐敗に慣れきってしまっている警察組織。本書のオリジナル版が書かれたのは90年代ですが、フィリピンの状況が今も変わっていないことに著者は怒りをあらわにしています。
日々のニュースとは異なるレベルでフィリピンの実情を容赦なくつきつけてくる本書は、ミステリーや海外文学の愛読者に限らず、フィリピンをはじめとするアジア、国際情勢に関心がある人など、幅広い読者に受け入れられること間違いありません。