『隣の家族は青く見える』2話。ラブラブ夫婦でも不妊治療には男女の意識の差が歴然!
子どもは大人の怒鳴り合いには敏感に反応する。おまけにその矛先が向けられるなんて、本当に可哀想だ。
「自分のものさしだけで、他人を測るなっつってんだよ!」
というちひろの啖呵は正論だが、視聴者はスッキリしない。
このドラマは『スカッとジャパン』にはなってくれない。
その場を収めようとしたのは、奈々だ。
「子どもがいる人もいない人も、働いている人も働いていない人も、いろんな人がいていいじゃないですか。どうしてみんな同じじゃないといけないんですか?みんな違ってていいじゃないですか」
彼らの様子を面白がっているのは朔だ。
さまざまな価値観を隠してお互いが穏便に生きるのではなく、ぶつかり合ったほうが新しい何かが生まれる可能性がある。
ゲイの朔は、そのことを察知しているのだろう。
そして、渉と朔がキスしているところを奈々が目撃してしまう!コーポラティブハウスって、本当に秘密が守れないんだね……。
■お互いに何も干渉しないのがベストなの?
『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』も手がけた中谷まゆみの脚本は、とてもわかりやすい反面、ちょっとストレートすぎる部分がある。議論の材料になるドラマだが、ちょっと視聴者は疲れるかもしれない。