『隣の家族は青く見える』3話。子を持ちたくない女と子を引き取る男、価値観の違うカップルの悲劇
東京都は不妊治療に対する助成金を始めているが、奈々の年齢がネックになって助成金を受け取ることができなかった。
「これが体外受精や顕微授精ならもっと大変だよ。1回につき、最低でも4~50万はかかるらしいから」
これは事実。体外受精や顕微授精は特殊技術料金などがかさみ、一回でも大変な額になる。
ただし、治療費に「成功報酬型」を取り入れている「新橋夢クリニック」のようなクリニックもある。また、「体外受精による妊娠率は、29歳以下で75%、30~34歳で65.5%、35~39歳で46.5%、40歳以上で14.3%」というデータもある(後藤レディースクリニックによる数字。「男性も女性も知っておくべき「妊活」の正しい知識」より)。
近年は年齢が若い夫婦にも最初から体外受精や顕微授精を薦めるクリニックも増えているという。
不妊治療を考えている方は、助成金ともども、いろいろ調べてみてほしい。
それにしても、この夫婦は本当に愛らしい。
今回注目したいのは大器の行動だ。声がかかると、大器はすぐに自分の仕事を中断して奈々のもとへ行き、一緒に数字を見るのだが、これってなかなかできないこと。仕事について、妻のアイデアを喜んで取り入れるところ、部下の前で堂々と妻へのスイーツのお土産を選ぶところも素敵。