『15時17分、パリ行き』イーストウッド監督が、実際のテロ事件を当事者本人で撮影! 古川ケイの「映画は、微笑む。」#40
前代未聞のチャレンジをぜひチェックしてみてください!
◼︎見どころ2.主人公たちの幼年時代
本作の前半では、スペンサー、アレク、アンソニーの幼少時代が描かれます。
カリフォルニア州サクラメントで一緒に育った自称”のけ者”の彼らは、どんな子どもたちで、どのようにして出会ったのか。
小さいときからヒーローだったわけではなく、ごく普通の、どちらかといえばはみ出し者だった彼らが、なぜテロに立ち向かうことができたのか。
いつ、どこでテロに遭遇してもおかしくない時代に、できること、必要なことをイーストウッドが問いかけます。
◼︎見どころ3.ロードムービーとしても楽しめる映像
本作は、94分という短めの上映時間ですが、テロのシーンだけが描かれるわけではありません。
ローマのバチカン市国や、トレヴィの泉、ベネチアの水上バスやサンマルコ広場など、3人がバックパックでヨーロッパを旅するその映像も、見どころのひとつになっています。
87歳を迎えてもなお、新たな挑戦を続けるクリント・イーストウッド監督。
実際のテロ事件のシーンはわずかなため、車内のシーンだけと思って本作を観ると肩透かしを食らうかもしれません。