くらし情報『恋、嫉妬、結婚。狂おしいほどの愛の物語『ファントム・スレッド』 古川ケイの「映画は、微笑む。」#51』

恋、嫉妬、結婚。狂おしいほどの愛の物語『ファントム・スレッド』 古川ケイの「映画は、微笑む。」#51

そのうち9点の衣装が登場する春のファッションショーは必見!

Sub6

◼︎ダニエル・デイ=ルイスのオトナ色気を堪能して

そして、なによりも見逃せないのは、本作を最後に俳優業の引退を表明しているダニエル・デイ=ルイス(レイノルズ役)による渾身の演技です。89年の『マイ・レフトフット』、07年の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、12年の『リンカーン』で三度のアカデミー主演男優賞に輝いた名優が、10年ぶりに度目のコラボレーションとなるポール・トーマス・アンダーソン監督のもと、稀代のドレスメーカーを全身全霊で演じています。


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ドレス作りは、レイノルズにとって長年かけて築き上げてきた孤高の領域。

芸術の高みを目指すレイノルズ役は、まさにダニエル・デイ=ルイスのこれまでの輝かしいキャリアの集大成とも言える役柄でしょう。

現在61歳となるダニエル。渋いオトナの色気を存分に味わってください!

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レイノルズとアルマ……ふたりの愛の糸がもつれ、絡み合い、紡ぎ出す愛の形は、決して美しいだけではありません。

歪なものでありながらも、唯一無二のものへとなっていくのです。

独身主義のレイノルズの心に、とてつもない方法で入り込んでいく若く情熱的なアルマ。

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