レトロ可愛い映画『ブリグズビー・ベア』の一風変わった魅力とは?
ブリグズビー以外の番組は見たことがなく、両親だと思ってたふたり以外の人間に会ったこともないジェームスは、突然訪れた外の世界に困惑してしまう。
本当の両親、高校生の妹と一緒に暮らすことになったジェームス。しかし子どもの頃から見ていた「ブリグズビー」は、逮捕された偽の両親がジェームスの教育のためだけに作っていた番組だったことを知り、今後新作ビデオが届かないことに落胆する。
だが、本当の父親と映画館を訪れたジェームスは、映画作りに興味を持ち、自身で映画版「ブリグズビー・ベア」を撮ることを決意し……。
◼︎VHS愛に溢れた「ブリグズビー・ベア」の世界観
本作のスタッフは、毎週ジェームスの元に届く劇中番組「ブリグズビー・ベア」を、1980年代の子ども番組として、リサイクルショップで見つけた古いVHSテープの中で見たようなものに仕上げたかったと言います。1985年に発売された、元祖”おしゃべりおもちゃ”であるクマの「テディ・ラクスピン」からアイデアを得たというブリグズビー・ベア。背中に入れられたカセットに合わせて話したり、歌ったりする仕掛けを参考にしたそう。
5人のイラストレーターの協力を得て、何週間もかけて完成させたというブリグズビー・ベアのデザインは、その可愛い風貌の中に、どことなく怖さも感じさせます。