私とあなた、私と社会、私と私――誰かと誰かをつなぐランジェリー「Albâge(アルバージェ)」
しいて言うなら「男性/女性」ではなくて「私/他者」という境界線があるだけ。
私自身、バイセクシャルの経験があったり、LGBTの友人が多かったりしたから、そう思うのかもしれません。もちろん、女性用のランジェリーを男性がつけるためには、制作に工夫が必要なんですけど……そこは、これからの課題ですね。リサーチしていたら、当事者の男性に「こういうものが履きたいんじゃない」と言われちゃったりもして、試行錯誤しているところです。
――では最後に、「Albâge」の下着に託した役割について、教えてください。
下着は、誰かと誰かをつなぐものだと思うんです。その対象は「私と社会」だったり「パートナー同士」だったり「自分ともうひとりの自分」だったりもする。
お客様から寄せていただく感想も、そういう声が多いんですよね。
「美しい下着を身につけることで、夫婦のセックスレスが解消された」「産後静まっていたセックスへの気持ちが高まった」っていう声をいただけるのが本当にうれしくて。これからもそんなふうに、さまざまなコミュニケーションを誘発するアイテムを、つくり続けていきたいと思っています。
※カール・ラガーフェルド:1938年ドイツ生まれ。