映画『天才作家の妻ー40年目の真実ー』感想。ノーベル賞の栄光に隠された愛と嘘とは
メガホンをとったのは、映画のみならず演劇の分野でも活躍するスウェーデンのベテラン、ビョルン・ルンゲ監督。
毎年スウェーデンのストックホルムで華やかに行われるノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を卓越した心理描写でスリリングに描いた本作は、結婚や仕事、人生の意味を観るものに問いかけ深い余韻を残します。
1月26日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。
ぜひこの機会に映画館でお楽しみください!
■ノーベル文学賞とは?
ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞です。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られます。ノーベル文学賞は、文学の分野において理念をもって創作し、最も傑出した作品を創作した人物に授与されます。アルフレッド・ノーベルは少年時代から文学に関心を持っており、特にバイロンとシェリーの詩に熱中して自らも詩を書いていました。また母語であるスウェーデン語に加えて、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語に堪能であり、外国の文学作品の翻訳も趣味でした。