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家の中の“魔窟”に着手する方法  ~育休中に家事上手になる! 育休家事レッスン④~

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どこの家にも「いつか、ちゃんと片付けよう」と思っている場所があるはず。それが“魔窟”。今回は、私が魔窟に着手した時の様子、恥を忍んで!?公開!



家の中の“魔窟”に着手する方法  ~育休中に家事上手になる! 育休家事レッスン④~


■どこの家にも魔窟はある

共働きをしていれば、家の中に魔窟のひとつや、ふたつ、あるのは当たり前だ。問題は、「いつか、ちゃんと」というのが現実逃避の呪文である点。「“いつか”って、いつ?」「“ちゃんと”って、具体的に何をすること?」と聞かれても、もちろん答えられない。



「仕事復帰すれば今より忙しい。片付けするなら、今のうち!?」と思いながらも、毎日の生活の大変さで片付けを先送りにする日々。でも、沸々とナニカは積もり続けている。
それが沸点を越えて「もう本当にイヤ!」と爆発した時が、魔窟と対峙する時だ。今回のターゲットは、仕事机の後ろにある本棚。大容量の収納なのが災いして、何がなんだかわからなくなっていた。



家の中の“魔窟”に着手する方法  ~育休中に家事上手になる! 育休家事レッスン④~


■迷ったらゴミと思え

「本当にイヤ!」という爆発のエネルギーは、最大限に利用したい。牙城を切り崩すために、勢いに身を任せる。まずは「ゴミ予備軍」と「整理すべきもの」に分ける。「迷ったら、ゴミと思え」をキャッチフレーズに、基本的にはやみくもにゴミ袋に突っ込む。



ここでのポイントは、ゴミを「ゴミ予備軍」と名づけている点である。
ゴミ袋に入れたものは、再度見なおししてから捨てる。「再度見なおしをする」と思っておけば、ゴミ袋に突っ込む時の心のハードルが低くなる。爆発の勢いを止めず、その勢いで大まかなカタチをどこまで作れるか? これが最初の関門である。




■やりはじめないと、やる気は出ない

ある本によれば、やりはじめないと、やる気は出ないらしい。曰く、「やる気を生み出す場所は脳の側坐核にあり、そこは刺激が与えられると活動する。やる気がない場合でも、やりはじめるしかないのです。(海馬―脳は疲れない― 池谷裕二・糸井重里 著/新潮文庫)」片付けをはじめたということは、流れに乗ったということである。この時点で、7割がた「ふふん・・」と勝ち誇っていいと思う。




家の中の“魔窟”に着手する方法  ~育休中に家事上手になる! 育休家事レッスン④~


■途中で投げ出さない秘訣2つ

残りの3割は、中盤戦をどう凌ぐか? ということだ。出だしは、勢いがあるからいい。終わりが見えれば、楽しい。この間にあるグレーゾーン、「片付けが進んでんだか、散らかしてんだかわからない」というあたりが、心理的に一番しんどい。難所を乗り切るために、心がけていたことがふたつある。



ひとつ目は、一コマ2時間以内で終わらせること。ふたつめは、ノートをつけること。キッチンタイマーをセットして、キリが悪くとも2時間経ったら一区切りつける。
取りこぼした分は、「次にやること」としてノートに書いておけばいい。



ついでに「今日やったこと」もつけておくと、励みになる。全然キレイにならないと思っていても、何かしらは進んでいるという実感が得られるからだ。本当に苦しいと思い始めたら、イヤになる。結局のところ、中盤戦は「自分をどうあやすか?」なんだと思う。



家の中の“魔窟”に着手する方法  ~育休中に家事上手になる! 育休家事レッスン④~


■片付けは未来に繋がる

そんなこんなで15時間(延べ11日間)かけて、やっと片付けが終わった。本棚の4つの区画が空っぽになった。ここに何を入れていく? 何が入っていく? そう考えることは、未来に目を向けることだと思った。




そして、気がついた。「いつか、ちゃんと」と先延ばしにしていたことは、過去の負債と向き合うことだったと。過去に整理・清算できなかったコトやモノを、引きずっていたのだと。



今朝、新しいCDを聞いた。昨日、夕食に招待した友人がプレゼントしてくれたものだ。ボーカルの女性の声が、心地よい。彼女のライブに行ってみようかな? そんなアイデアが浮かぶのは、心が軽くなった証である。片付けをして本当によかった。




文章/楢戸ひかる




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