2020年2月11日 16:00|ウーマンエキサイト

ママ友の逆鱗、夫の不穏な行動…心折れた私が頼ったのは【わたしの糸をたぐりよせて 第7話】

宇野未悠
ライター
宇野未悠
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わたしの糸をたぐりよせて

わたしの糸をたぐりよせて

「いつか自分のブランドを出したい」。そんな想いを抱いていた学生時代。でも希望の就職先にはことごとくふられ、入社できた会社で出会った亮。結婚して、子どもが生まれて、私は幸せになれると思ったのに…。私の…

わたしの糸をたぐりよせて
前回からのあらすじ
夫を見送りに行った先で偶然出会ったのは、幼なじみで友里がひそかに好意を寄せていたイナガキだった! その出会いに驚きながらも、自分が忘れようとしていたある思いに駆られていく友里。そしてイナガキからホテルに誘われる…。
「夫への不信感、そして昔好きだった彼とLINE交換で私は…」

●登場人物●
立花友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる
:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がない
イナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒で、現在は人気デザイナー
カオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる
上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長

※このお話はフィクションです



■ママ友からの激しい糾弾! そのとき助けてくれたのは…

イナガキ君との待ち合わせ当日の朝。

6時に起きてダイニングを覗くと、亮くんが飲んだと思しきコーヒーカップが置かれたままになっていた。

(え……早出なんて聞いてないよ)

いつの間にか出勤していた亮くん。私のなかに言いようのない不安が広がっていく。
夫はもしかして…?
取り敢えず、悠斗だけはきちんと園に送り届けないと。そう思い、悠斗の前では普段どおりに振る舞った。

「じゃあね、ママ。行ってきま~す」

悠斗の無邪気な笑顔に心がチクリと痛みながら、踵を返す。

すると、いつの間にかカオルさんが背後に立っていた。これまで見たことがない、まさに頭から湯気が立っている…という表現がぴったりの顔つきで。

「お、おはようございます」

「…………」

カオルさんは無言で私を睨み、腕を掴むと、そのまま引っ張りながら歩き出す。

「え、え、なにこれなにこれ……?」



状況が飲み込めないまま、連れて行かれたのは近くの月極駐車場だった。

「あんた! あんな良いマンション住んでて招待しないってどういうことなのよ!!」

「え……!?」

「とぼけないで! この子がたまたま親戚の用事とかで近くを通りかかったら、悠斗と一緒に家に入ってくところ見たっていうんだから!!」

カオルさんのとなりには、バツの悪そうな顔をしてる園ママがふたり。そのうちの一人は私が一番最初にお茶会に招待されたママ、佐々木さんだった。

「あの、私、社宅だから無理って……?」

「だから何だって言うの? オンボロ官舎の佐々木さんにかぶせて言ってくるからうっかり騙されたじゃない! 社宅は社宅でも借り上げマンションじゃないのよ、この卑怯者!」

(どうしてここまで……あっ!!)

とっさに、スーパーの生け垣でのことが思い浮かんだ。あのときから、私はこのふたりのどちらかにつけられていたのかもしれない…そう考えると急に悔しさと怒りがこみ上げてくる。

「あの、お言葉ですけど……」

私が言いかけた途端、誰かが駆け寄ってくる砂利の音が聞こえてきた。

「あー、いたいた。カオルさん、園長先生がちょっと話がしたいって言ってたから探しちゃった」

みんなが一斉に声の主を見ると、息を切らせた上田さんがいた。

「えぇっ……なんなの、もう!」

「私にもよくわからないけど、とにかくそういうことだから」

カオルさんはしぶしぶと園のほうに戻っていき、園ママたちもモヤモヤした表情でその場を離れた。

「……ありがとうございました」

私が礼を言うと、上田さんは「なんのこと?」と笑顔で言いながら立ち去った。

■なつかしい彼の背中

嫌な気分を引きずったまま待ち合わせのホテルのロビーに着くと、イナガキ君とすぐさま目が合った。

「ごめんね、急に呼び出したりして」

「ううん、大丈夫だよ」

「そっか、じゃ、行こうか」

そう言って立ち上がるイナガキ君の顔を、つい見つめてしまう。

「……ん? まさか友里ちゃん、僕の部屋に一緒に行くなんて思ってる?」

そんなこと思ってもいなかったはずなのに、なぜだか心を見透かされたような気分になり、私は顔を真っ赤にしながら激しく首を横に振った。
幼馴染とのホテルでの待ち合わせ
「あはは、冗談だよ。昔からそっち方面の話に弱いよね~」

そう言いながらロビーを歩くイナガキ君の背中に、高校時代の思い出がよみがえる。

いつも、私はイナガキ君にからかわれてた。

軽口を叩かれ、ムキになって顔を赤くしながら怒ったりしてた。
だけど、どこか居心地がよかった。

ずっとこのままでいたいと思ってたけど、お互いに大学合格したのと同時にイナガキ君のご両親の離婚が決まり、よく遊びに行ってた家も取り壊されることになった。

壊されていく家を見ながら、涙を流していたイナガキ君。私はどうしていいかわからずに、ただ見守ることしかできなかった――。その背中を抱きしめたいと思いながら…。

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