2023年5月12日 11:10
5月病で疲れた心を軽くする。公認心理師が解説するディズニー/ピクサー作品の魅力とは?
これは私たちにも言えることだと思うのですが、いつもポジティブな気持ちでいられるわけではなく、時にはネガティブな気持ちになることだってありますよね。しかし、ネガティブな気持ちは決して悪いだけのものではなく、同じ失敗をするのを防いでくれたり、次のステップに踏み出すための原動力になってくれたりします。
『こんな落ち込んでいる自分はダメだ』とか『あの子はいつも前向きなのに、それに比べて私は……』と、自分の中のネガティブな気持ちをなくそうとするのではなく、受け止めてあげるヒントになる作品になるのではないかと思います。
◇『ソウルフル・ワールド』
ジャズ・ミュージシャンを目指すジョーと、地上に生まれる前のソウル〈魂〉たちが集う不思議な世界で問題児とされるその名も“22番”。タイプの違う2人の掛け合いがハラハラしつつも、クスッと笑ってしまうような楽しい気分にさせてくれる一方で、『生きる意味とは何か』という哲学的な問いをされている感じがする作品でもあります。
私が日々クライエントさんとカウンセリングをする中で、『自分とは何か』『何のために生きるのか』といったことがテーマにあがる機会も少なくありません。