2023年7月17日 17:10
ある意味グロイ! マッチングアプリがつなぐ日常では交わることのない2つの世界 【真夏のシンデレラ#1】
せいぜい1,000円くらいのビーサンを買い替えないのは、物を大切に使う夏海のポリシーの表れなのか、それとも貧しさの描写なのか。
ある日健人はビーチサンダルを夏海の誕生日プレゼントとして贈ります。しかも夏海の好きなホエールテールのモチーフつきのもの。夏海が幼馴染の匠(神尾楓珠)に直してもらいながら長年使っていた壊れたビーサンを、いとも簡単に新しいものにしてくれた健人。一方、匠もビーサンのことは分かっていたはずなのに、「お金がないから」とプレゼントは木彫りのくじら。この対比もまた、えぐいなと。
欲しかったビーサンにくじらの付加価値をつけて、簡単にプレゼントしてくれる健人と、お金はないながら、気持ちを込めてくじらを手作りしてくれた匠。2つの世界線で生まれる、お金の格差の見えるくじらのプレゼントな訳です。
どちらにときめくか、人によって解釈が分かれそうなのも面白いですね。
にしても壊れていることを知っていてのビーサンプレゼント。しかも好きなモチーフのついたものを探してサプライズプレゼントしてくれる健人のデキ男っぷり。最高です。
海辺のシンデレラはガラスの靴ではなく、ビーサンを履かせてもらい、ここからどのように二人の恋が発展していくのでしょうか。