2023年11月3日 11:10
結婚か充実したキャリアが無いと「幸せ」ではない? 人生詰んだ「元アイドル」が教えてくれた、前を向いて生きていくコツ
だけど、もう30歳。大人にならなければいけない、誰かに必要とされなければいけない。
その責任感の裏には、心の奥底にある「本当は誰かに頼りたい」「一人で生きていきたくない」という安希子の寂しさも感じさせます。
今の30歳って、まだまだ若くて、エネルギーにあふれています。だけどその反面で、結婚や出産、キャリアには“消費期限”があるようにも感じてしまうのも事実。
今の自分がやりたいことと、なりたい自分が一致しないから、逆流の中も必死に泳ぎ続けなければいけない。作中の安希子の葛藤には、誰しもどこか共感してしまうはずです。
■飾らず、等身大に生きるおっさんから学ぶ、人生のコツ
誰だって、無理してまではがんばりたくはないですよね。
けれど、世間体や親の期待、周囲の友人との比較……自分の価値観とは違う何かに背中を追いかけられて「もしかしてこのままじゃヤバいのかな」という不安から、がむしゃらに行動しはじめるもの。
たいてい、自分ではがんばっていることにすら気づけないものですが、安希子の行動・言動を見ていると、自分は大丈夫だろうか、と一抹の不安を覚えるはず。
だって映画の中の安希子は、誰がどう見てもがんばっています。