熊本県で創業100年余の印刷会社。そこで働く広報さんが大切にする「恩返し」の気持ち
■キャリアの折り返し。テーマは「次の世代へのバトン」
広々とした社屋も案内していただいたのですが、1階では巨大な印刷機や手作業で卒業アルバムの印刷に取り組む職人たち、2階ではPCに向かってデスクワークに励む社員たちの姿がありました。また、社員の年齢層もインターン生の大学生もいれば、長年にわたって印刷機と向き合ってきた熟年の職人さんの姿も。そんな「伝統」と「先進」の両立こそが、今の同社の強みだと感じました。
「私はこれまで20年働いてきましたので、今はちょうどキャリアの折り返し地点だと思っています。これまでは自分のキャリアを積むためにがむしゃらに働いてきましたが、今は次の世代にバトンを渡していくことも意識するようになりました。仕事の進め方やスキルももちろんですが、自分が広報に新事業に取り組む姿勢を若い社員や学生たちに見てもらえたらいいなと思って働いています」
広報と新事業の両方の業務、さらに若手の教育まで進めるのは、なかなか労力がかかりそう。大変ではないですか? と聞くと……。
「前職をやめて今の会社に入ったときには、ワークライフバランスの『ライフ』の方を多めにしようかと思っていたのですが、結局できずにバリバリ働いていますね(笑)。