まだまだ先の話と思うなかれ。将来不安な親の介護。月にいくらくらいかかる?
そこで、1ヶ月のサービス利用料の自己負担額の合計が高額になったとき適用されるのが、この制度です。個人の所得や世帯の所得によって決まる月々の負担額上限を超えた金額が、介護保険から支給されます。
他にも自治体によっては、介護用のおむつ購入時の補助券がもらえることもありますので、使える制度は利用しましょう。
■これから先は介護費用も高騰していく……
先ほど平均8.3万円程度とお伝えしましたが、以前と比べ、基本的にさまざまなコストが上がっています。水道光熱費をはじめ、食費やサービス費用なども上昇傾向にあるのが現状。そのため、平均介護費用も年々上昇していくといえるでしょう。
公的支援がどこまで入るかですが、少子高齢化社会で今後ますます高齢化が進むと、手厚くしたくても財源の面でなかなか難しいため、おそらく個人の負担はより重たくなっていくでしょう。
まさに「老後2000万円問題」が「老後4000万円問題」と言われるようになっていますよね。
これは、生活費がどれほど上がっているかをパーセンテージで考えた話で、介護なしでこの金額なんです。つまり、介護を入れると4000万円でも足りない可能性が大いにあります。