夏が犯した大きな過ち。板挟みの夏に降り注ぐ辛辣な言葉の嵐【海のはじまり11】
しかしそこでの海からの言葉があまりにも辛辣すぎて。
「(ママと2人だった時は)夏くんいなくて寂しかったことないの。おうちにいるのママだけで大丈夫だった。パパいらなかった。だから(ママいなくて)夏くんと2人も大丈夫だと思ったの。夏くんと2人さみしかった」「海のせいでみんな(環境が変わって)寂しくしてる。最初からいなければよかった?」「ママもさみしそうだった。ママいたのになんで一緒にいてくれなかったの?まだパパじゃなかったから?なんで2人でって言うの?なんでママいないって言うの?海、ママとずっといたもん。
いなかったの夏くんじゃん」
海にとっての正論ではあるのですが、水季に姿を消され、夏に事実を告げないまま勝手に海を生む選択をとられ、それでも水季が亡くなったことで責任を果たそうとしている夏が、こんな仕打ちを受けるのはあまりにも理不尽すぎて。
津野や海が責めている「夏は大事な時にいなかった」も自らのその選択をしたのではなく、「いられなかった」が正しいですし、事実を知っていたら夏はもっと早く海達のそばにいたはずです。
「夏に迷惑をかけない」という水季の自分勝手な決意が中途半端だったせいで、夏は巻き込まれてしまった被害者でもあります。