くらし情報『三鷹の森ジブリ美術館の「映画を塗る仕事」展、スタジオジブリ作品の“彩色”の秘密に迫る』

2018年10月6日 22:25

三鷹の森ジブリ美術館の「映画を塗る仕事」展、スタジオジブリ作品の“彩色”の秘密に迫る

特にネコバスが街灯に照らされた図からは、透明感を出すために、画面全体を暗くするのではなく、茶系のグリーンを使って影を表現するというスタジオジブリのこだわりが見て取れる。

「天候によって変わる色」パネルでは、『魔女の宅急便』のキキの塗り分け方を紹介。

このように、時刻や天候、モノの質感など、現実を写し取ったかのようにリアルな表現を生み出すため、きめ細やかな彩色が重要な役割を果たしていることがよく分かる。

リアリティのある「光」や「水」
「光」や「水」の表現は、両監督が特にこだわった表現の1つ。展示パネル「光を塗る・5」では、登場人物たちが漆黒の闇の中で飛行石が放つ青い光に照らされている『天空の城ラピュタ』のセル画を紹介。纏っている洋服の色味を消し、青い光に染めることで、光を表現している。

展示パネル『水中と空中の色を塗る』では、『もののけ姫』『紅の豚』のセル画を用いて、揺らいだ映り込みを水面に描くことで、リアリティのある水の動きを表現するテクニックを紹介する。彩色の着想源となった絵本
これらのテクニックの着想源となった、イワン・ヤコヴレーヴィッチ・ビリービンの絵本を紹介している点も面白い。

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