2019年5月1日 17:50
映画『存在のない子供たち』貧しい中東少年が両親を告訴、彼らの懸命に生きる姿を描く人間ドラマ
それによって、リアリティを追求しつつ、ドキュメンタリーとは異なる“物語の強さ”を持った作品に仕上がっている。
ストーリー
わずか12歳で、裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に働かされている。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、大人たちが作ったさらに過酷な“現実”だった…。
詳細
映画『存在のない子供たち』
公開時期:2019年7月シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本・演出:ナディーン・ラバキー
出演:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
字幕翻訳:高部義之
配給:キノフィルムズ
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