くらし情報『【連載小説】理想じゃない恋のはじめ方。(第6話)』

【連載小説】理想じゃない恋のはじめ方。(第6話)

新実さんに掴まれていた腕が熱い。

とっても最低なことを言われたのに、どうしてこんなにも胸が苦しくて頭の中がぐちゃぐちゃするの?

「―――あっ、」

何かに引っかかって履いていたハイヒールが脱げてしまった。

慌てて拾いに行って、げんなりする。

ヒールが根元から折れていたのだ。

「もう、最悪」

呟いたその時、背後から名前を呼ばれた。

振り向くと、こちらに向かって大きく手を振る大和が見える。

その笑顔を見て、再び胸が苦しくなった。

こんなにも真っすぐ自分を想ってくれる人がいるのに、新実さんの言葉に動揺してしまうなんて。


「何やってるんだろう、私」

ねぇ、私、どうしたらいい?

理想じゃない恋のはじめ方。第7話に続く…

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.