【恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 6話】「壁」を越えるための共感と共有・ネタバレあり
森生と空がそうであったように、私たち自身も同じことがいえるのではないでしょうか。生まれも育ちも違う、価値観も違う…しかし、きっとどこかに共通点があるはず。
違う世界に生きる人間だと感じても、私たちは同じことで笑い、共感できた時、同じ人間だと実感できます。
無意識に作り出した『壁』を壊すのは、そうしたほんのささいなきっかけなのかもしれません。
森生と空、2人をよく理解しているユキコだから出来た、優しさと遊び心にあふれたアイディアでした。
そして、ユキコが2人の距離を近付けるために考えだしたアイディアは、森生と出会ったことで、彼女自身が徐々に変わりつつあるからのように思えます。
「ありがとう」と「すみません」の使い分け
話は戻り、空のマラソンの練習を邪魔していたのは、彼女がひと月ほど前に別れたという元カレ・拓己(福山翔大)でした。
「できる限りのことをしてあげた」と、やけに上から目線で犯行の動機を語る拓己は、本当に空が好きで付き合い始めたのか、それとも目の不自由な彼女を思いやる優しい彼氏を演じたかっただけなのか…。
どちらにしろ、その行為は、おそらく彼が思っていた以上に、空を苦しめるものだったに違いありません。