【妻、小学生になる。第6話 感想】『THE・無自覚モテ』の真骨頂を進む圭介・ネタバレあり
貴恵は、千嘉が自分を見てそんな複雑な想いでいることや記憶を思い出せないことをずっと悩んでいたのだ。
今回のバーベキューも、一番は自分が千嘉にしてあげたかったことなのだと思う。
「万理華がいなくなっちゃったのは、私があんなこと言ったから…。『消えてくんないかな』」
後悔の表情を浮かべる千嘉に、貴恵はそっと手を繋ぐ。万理華なら寂しそうな母の顔を見て、きっと手を握るだろうと考えたのだろうか。
記憶が戻らないとしても、万理華として、今、自分にできることを。
今作では、万理華から貴恵の姿に戻る演出がよく使われる。蓮司と話すときの麻衣の笑顔を母親として見ていたときはそれこそ貴恵の姿で圭介と微笑むシーンが印象的だった。
しかし、対話する相手が貴恵であっても、その姿に戻らないのは、貴恵が千嘉の前では万理華でいようとしてるからだと思う。
マシュマロを焼いて一緒に火を囲むときも、手を繋ぐ瞬間も、明らかに貴恵ではなく、万理華だった。
千嘉が困惑しながらも、初めて知る家族の暖かさに向き合う様子は、新しい日常の風を感じさせてくれる。
『妻、小学生になる。』圭介に対する守屋の恋心にも変化が
今話から守屋の圭介に対する恋心もついに動き出した。