くらし情報『【『大奥 Season2』感想1話】鈴木杏と村雨辰剛が描き出す小さな理想郷』

2023年10月6日 16:49

【『大奥 Season2』感想1話】鈴木杏と村雨辰剛が描き出す小さな理想郷

いや、武家の身分を捨てた平賀源内が連れてきた金髪碧眼の青沼の講義に、御半下から将軍、御台所まで集う。

性別だけではなく人種・身分の境界線も越えようとする、それは小さなユートピアである。

医療編の要ともいうべき、女でありながら男装し、せわしくなく喋り、美女に目がない陽気な平賀源内を鈴木杏が演じる。

源内はよしながふみ作品の魅力を凝縮したような、原作でも屈指の人気キャラである。

果たして誰が演じられるのか、演じるとしたら男女どちらになるのかとファンの気をもませた妖精のような人物を、鈴木杏は見事に体現した。

会話に常に被せ気味の早口と、好奇心溢れる身振りがたまらなくチャーミングだ。

そして、鈴木杏が同じくNHKドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』(2021年)で演じた研究者・木嶋みのりと同じように、その目の奥には揺るがぬ知性と反骨が息づいている。

源内に連れられて大奥に参じる蘭学者を演じるのは、2021年度放送のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で進駐軍の将校を好演した村雨辰剛。


2022年放送のNHKドラマ『わげもん ~長崎通訳異聞~』にも出演し、今やNHK作品の外国人役として地歩を固めつつある村雨だが、やはり純粋で透明感のある青年を演じると一際輝く。

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