作業服の男性客が「こんな格好でごめん」というと… 店員の『返答』に、胸が熱くなる
だから学も無ければ、なんの資格もない。
お客さんに言った言葉は、きっと母自身にも言い聞かせていた言葉だったのかもしれない。どんな仕事でどんな格好であろうと、一生懸命働き家族を養うことに誇りを持っていたのだろう。
子供三人を育てあげ、私は看護学校まで行かせてもらった。病気がちな父を看取り安心したのか、最近は母が旅立った。母と過ごせた時間は少なかったが、大切なことを教えてもらった。
母の言葉は私の心に染みついて、思い出として輝いている。焼き鳥の匂いが染みついた母のエプロン、母の服、水仕事で荒れた手、最高にカッコイイ姿だと思う。
ありがとう、母ちゃん。
grape Award 2020 応募作品
テーマ:『心に響いた接客エッセイ』
タイトル:『母ちゃんと作業着』
作者名:よもぎ
特別協賛企業のご紹介
株式会社タカラレーベン
株式会社タカラレーベンは全国で展開する総合不動産デベロッパーです。
「幸せを考える。幸せをつくる。」を企業ビジョンとして掲げ、幸せをかたちにする住まいづくり、街づくりを実現しています。
本コンテストでは、『心に響く』をテーマとした全応募作品の中から特に「幸せ」が感じられる作品に、『タカラレーベン賞』が贈られます。