くらし情報『骨折した客を見て、レジ店員が…? さらに、その後驚きの展開に』

骨折した客を見て、レジ店員が…? さらに、その後驚きの展開に

時間帯は夕方、混雑する店内はピリピリとした空気が張りつめる。

会計の順番が来た。

「〇〇円、頂戴致します。」

ここでも時間を要する。財布を開き、小銭を出すのも一苦労だ。男性店員や背後に並ぶ買い物客の苛立ちを感じ取った私の手は、焦りで汗ばむ。

無事に支払いを済ませ、一刻も早く退店しようと思っていたその時、女性店員の行動に私は胸を打たれることになる。彼女はレジの対応が忙しいにもかかわらず、手の不自由な私を見かねて、買い物かごを袋詰め台まで運んでくれたのだ。


「ありがとうございます!」

彼女は何も言わず、かすかにはにかむと混雑したレジへと足早に戻っていった。

温かい気持ちのまま店を出ようとした時、さらに驚く出来事が起きる。近くにいた女性客が、袋詰めが終わって空になったかごをスッと戻してくれた。また、少し前を歩いていた別の男性客は、重い買い物袋を持って歩く私のために出口のドアを支えて待っていてくれたのだ。それまで味方など誰一人いないように思えた店内は、私を気遣う人たちで溢れていた。一人の女性店員の勇気ある行動を皮切りに、多くの人が心に仕舞いこんでいた「思いやり」を表現し、店内は優しい世界と化したのだった。

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