「いいね!」はコミュニケーションの一つ 「私はここに!」という自分の存在確認でもある
です。
生きている…というと大袈裟かもしれませんが、いつものコンタクトが途切れると、ふっと心配になるときがあるのです。
二十代の頃に仕事関係で知り合ったAさんは、私のことを陰ながらずっと応援してくれていました。ときどき電話で近況など報告し合ったり、メールが来たり。Facebookの投稿には必ず「いいね!」を押してくれ、よくコメントも書いてくれました。
私も時々Aさんの投稿をタイムラインで読んでいました。新しいプロジェクトについての抱負や、大好きな映画についての思いなどが語られていたのですが、ある頃から投稿する内容が変わっていったのです。
世の中に対して悲観的であったり、時には批判的であったり。
何か、うまくいっていないのかなあと思っていたところ、事故で亡くなったと知り合いから連絡がありました。
SNSは不思議な世界です。連絡が途絶えていた人とつながり、実際に会ったことのない人ともつながる。他人のプライベートが垣間見える。
多くのどうということのない情報を共有する仮想の空間。例えばFacebookの中には時の流れがあります。
ある日、時が止まった友人たちのタイムライン。誕生日には亡き友人たちの誕生日を祝うメッセージが寄せられます。