センスのいい家族が暮らす家【vol.10 ヴィンテージ×DIYをMIXする家・板井亜沙美さん邸】 | HugMug
部分リノベを施したという部屋の中は、ほどよくレトロで心落ち着く空間だ。「インテリアはアノニマス(作者不明)な古いものに惹かれます。なかなか求めているものに出会えないときは、自分たちでつくってしまうことも多いです」
なんと板井さん宅の家具のほとんどが、DIYで手づくりしたもの。板井さんが設計図を引いて、板井さんのお父さまが実際に造作している。「DIYが趣味の父。私がはじめてひとり暮らしをした家がとても狭くて、折りたためて、収納もできて、システマチックなテーブルが欲しいとオーダーしてみたら、なかなか精巧なものをつくってくれて。それから造作家具のおもしろさを知って、気付けば15年ほど父につくってもらっています」
雑誌や広告のレイアウトを考えるような感覚で、住まいづくりも収まりや心地よさを意識しているという板井さん。「いいなと思ったものが、わが家にはなんとなく合わない。
そんなときは、その飾りたいものの色と、今家にある色を組み合わせて、アートを自作することもあります。空間と空間を繋ぐ、本来のアートとは違ったアプローチかもしれません。『好きなものをどう空間に馴染ませるか』、そう考える作業がけっこう好きだったりします」