2018年8月4日 16:00
カギは「付言」!相続トラブルを防ぐ「遺言書」の特徴とは
遺言に関する本やセミナーに参加してもらうなど、子は親に対して、書く“きっかけ”を作ってあげるというスタンスが大切だと思います」
親がその気になったら、いよいよ遺言書の作成だが、法律文書だけに、うっかりミスやたったひとつの記入漏れで無効になる場合もある。そこで、トラブルになりにくい遺言書の基本的な書き方を、大竹弁護士が解説してくれた。
【親が元気なうちに書く】
「認知症の疑いがある人が遺言書を書く場合は、本人に判断能力があることを証明するために、医師の立ち会いが必要になることも。意思が明確なうちに書いてもらいましょう。意思が明確でないと、不動産の売却などの行為もできなくなる場合があります」(大竹弁護士・以下同)
【残す額は割合を指定する】
「財産は貯金なのか、不動産なのか。金額まできっちりと書くべき。預金などは、作成後に使われて額が変動する場合もありますから、『預貯金のうち2分の1は長男に、2分の1は長女に』と割合を指定する書き方がベターな場合も」
【日付や押印は必須】
「多いのが、『2018年8月』まで書いてあるのに、最後の『◯日』がない場合。きっと、あとで書こうと思って空欄にしていたのでしょうが、日付、署名、押印のどれかひとつが欠けても無効となります。