2019年2月15日 16:00
突然の「夫の死」、妻が悲しんでいても乗り切れない現実的なワケ
まずは「死亡診断書」の発行。病院などで亡くなった場合は担当医が作成してくれるが、自宅で突然死した場合などは、警察に事情聴取を受けることになる。
そのほか、現場検証や検視を経て、ようやく死亡診断書と同じ効力を持つ「死体検案書」が発行されるのだ(なので、夫が自宅で突然死した場合、事件性がなければまずは119番通報を)。
この死亡診断書(死体検案書)を受け取ったら、こんどは死亡の事実を知った日から7日以内に「死亡届」を市区町村役場に提出。同時に「火葬許可申請書」も提出する必要がある。
さらにこの間、葬儀の手配も同時進行で行わなければならないという目まぐるしさだ。
亡くなった夫や自身がそれなりの高齢であれば、こうした手続きを、子どもが代行してくれることが多いだろう。また精神的な部分でも、たとえ悲しみ深くとも、「長い間、お疲れさま」といった具合に気持ちの整理がつくかもしれない。
しかし当然のことながら、“その時”がいつ訪れるのかは誰にもわからない。もしいま突然に“その時”が来てしまったなら、手続きや法要が終われば一段落、というわけにはいかないだろう。なぜなら、私たちの暮らしはその先も続いていくからだ。