作家・山口恵以子「介護で手を抜くのに罪悪感持たないで」
介護している人に「エールを送りたい」と、自身の経験から得た秘訣を2つ、教えてくれた。
「まず介護の専門家には、最初に最大限の数と量を依頼すべきです。最初はみな初心者。慣れてきて必要ないサービスが出てきたら、そこから徐々に減らしていけばいい。また、仕事は辞めないように。そして人と外で会う時間を確保すること。『私の人生、介護しかない』となったらたまらない。手を抜くこと、多少のお金をかけることへの罪悪感は持たないでほしいです」
いまでも執筆中、「母が隣にいる気がする」と話す山口さん。
小説家の夢を実現するまで「35年間も私を信じ、待ち続けてくれた母のためにも」机に向かう。