有村昆が推す「GW公開中映画」“低予算もの”にハズレなし!?
警察のコールセンターに、女性から「誘拐されました」という電話がかかってくる。主役であるオペレーターは、『犯人にバレないように“イエス・ノー”で質問に答えてください』とか、いろいろ指示を出して、彼女の救出を試みるんです。しかし……最後にびっくりする真犯人がいる、という結末が待っているんです。
なんと、この映画でスクリーンに登場する人物は1人。普通に考えたら、コールセンターの場面から、誘拐されている女性の場面に切り替わりそうなものですが、誘拐された女性は出てこず、電話の音だけでの出演。だからコールセンターからカメラが一歩も出ない、ワンシチュエーションの設定なんです。
主演を務めた役者も無名の俳優、いわゆる低予算映画なんですが、これが面白い。同じく低予算映画で話題になった「カメラを止めるな!」(’17年公開)にハマった人は、好きだと思います。
■「ローマ」(配給・なしネットフリックスにて公開)
アカデミー賞監督賞を取った、1970年代のメキシコを舞台にした作品です。アカデミー賞のここ10年ぐらいのラインナップを見ると、本作のアルフォンソ・キュアロン監督もそうですが、メキシコ系の監督がバンバン賞を取ってるんですよ。