「GWに家で観たい映画7選」年間500本鑑賞する有村昆が厳選
僕もこの作品を見ているうちに、なんか不思議と彼女がきれいに見えてくるんです。逆に「どうせ私なんて」って、うじうじ言ってると本当にそうなってしまうんじゃないかと。この映画は、物事は考え方しだいで、未来が変わるということを教えてくれました。
ネガティブになって悩んでいる人におすすめです。悩んでいることが、ちっぽけに感じてきます。
■「ビッグ・アイズ」(配給・ギャガ2015年公開)
ティム・バートン監督作品で、1960年代のアメリカでの実話なんです。その時代に、画家のアンディ・ウォーホルが絶賛したこともあり、目がものすごく大きい女の子のイラストが、めちゃくちゃ流行ったんですよ。
でも、そのイラストの作者のウォルター・キーンさんは実は、その絵を描いてなくて奥さんが描いていたんです。
奥さんは、旦那が売れてくれれば嬉しいと思って描いていたんですが、旦那がパーティー三昧で遊び惚ける。でも絵がめちゃくちゃ売れて奥さんも裕福な生活をしているので、真実を告発するかどうかで悩む話です。だから日本でいうと佐村河内守さんと新垣隆さんのゴーストライター問題のようなストーリーでしょうか。
今の時代は女性監督や女流作家とか、出てこられる時代ですけど、今から5、60年前の時代は男性の作品だから表に出られたという背景があるんですよ。