かたせ梨乃悩むシングル介護の重責…93歳両親の世話を一人で
(前出・テレビ局関係者)
兄弟姉妹のいない一人っ子で、独身のかたせは昨今、日本で増えている“シングル介護”の典型例でもある。父はその後、懸命のリハビリとかたせの支えもあって“要介護1”まで改善。退院後、彼女は90歳を過ぎた両親を引き続き在宅介護しようと最後まで考えたというが――。今月発売された雑誌で1~2年前の“家族の決断”をこう振り返っている。
《両親と私、お互いのために「人の力を借りることも大切」と、二人いっしょに有料老人ホームでお世話になることを決めました。私はひとりっ子なので、両親の携帯がつながらなければ、すぐに駆けつけたい。でも、仕事も忙しい。当時は「たとえ5分でも10分でも」と毎日、病院の父、自宅の母に会いに行きましたが、とても大変な日々でした》(『終活読本ソナエ2019年夏号』)
「株式会社ねこの手」代表で、介護コンサルタントの伊藤亜紀さんは“シングル介護”の重責をこう代弁する。
「相談できる兄弟姉妹がいるというのは、やはり大きなメリットです。介護の労力や経済的な負担など、なんでも一人で抱えないといけないのがつらいところです。体も精神も追い詰められてくるんです。ですから、兄弟がいない場合、相談できる話し相手がいることが大変重要なんです」