くらし情報『開発進む新型肺炎ワクチン 完成までアルコール70%で消毒を』

2020年2月6日 06:00

開発進む新型肺炎ワクチン 完成までアルコール70%で消毒を

2月中にも試験用のワクチンは出てくるでしょう」

その後、動物実験や臨床試験などを経るため、ワクチン接種が始まるのは、早くても数カ月先になる見込みだが……。

「アフリカで流行したエボラ出血熱のときは、その緊急性を鑑みて、コンゴでは動物実験を急ぎ、かなり早く人に投与されました。今回の新型肺炎に関しても、状況を見ながら、中国政府などが判断をしていくはずです」

感染拡大を防ぐには私たちの努力も必要だ。

「飛沫感染と考えられるので、咳エチケットや人混みを避けることなど感染予防の基本を守りましょう。うがいは水ですれば十分。感染の疑いがある場合は、広げないためにマスクの着用をするのが望ましいです」

ウイルスが付着したドアノブや机などをさわった手で、鼻や口の周りを触割ると、感染リスクは高くなる。

「そのため、なにより手洗いは重要。新型コロナウイルスは、アルコールや石けんなどの界面活性剤に弱いウイルスです。
市販のアルコールジェルを買うときは、消毒効果がもっとも高いアルコール濃度70〜80%程度のものを選び、消毒するときは、手にしっかりつけて、乾くまでしっかり塗り込んでください」
自己防衛を怠らず、科学技術が、新種のウイルスを克服するのを待ちたい。

「女性自身」2020年2月18日号 掲載

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