コロナ禍で進む「オンライン診療」医師が語る“今後の課題”
「専用のWEBサイトにアクセスしたり、スマホのオンライン診療アプリをダウンロードしたりすることから始めます。薬の処方に関しては、患者さんが希望する調剤薬局に医療機関から処方箋をFAXやメールなどで送付。患者さんは調剤薬局に薬を取りに行く、という流れが主流になるでしょう」
薬の処方に関しては、かかりつけ医に電話で処方箋を出してもらう、という方法もある。
厚労省は、慢性疾患などで処方薬が必要な場合、電話などを用いた診療で、医療機関が薬局に処方箋を送付し、患者が通院せずに薬を受け取れるようにする指針を出している。
こうしたサービスを利用し、3カ月ほどのまとまった量を処方してもらい、病院に行く回数を減らすことも可能になっている。
「オンライン診療の場合、急ぎでないときは薬を調剤薬局から郵送してもらうこともできます。スマホがあればできますから、使い方をマスターしておくことは大事でしょう」
『Die革命医療完成時代の生き方』(大和書房)の著者で医師の奥真也さんは、オンライン診察が手軽に受けられるようになった現状を歓迎するいっぽうで「まだ課題も残されている」と語る。
「その手軽さゆえ、患者は診断に納得するため、ドクターショッピング(解決しない症状に対し、病院や医師を次々と替えて受診すること)