コロナ禍で進む「オンライン診療」医師が語る“今後の課題”
をすることも考えられます」
信頼できる“オンラインかかりつけ医”に出会うことができるまで、患者側は二重、三重に受診することになり、医療制度全体の効率が悪くなる。オンライン診療に対応した医療機関リストが、厚労省から示される方向になるとされるが、結局のところ、かかる医療機関は自分の判断で選ばなくてはならない。
「残念ながら、規制緩和をビジネスチャンスと捉え、エビデンスのない健康食品や必要のない点滴などをすすめる、“もうけ主義”の医師がいることも事実です。受診を検討する医師について『専門医』や『認定医』などの肩書を持っているか、ホームページを参考にしてみるのも手でしょう」
規制の緩和を受けて間もないだけに、オンライン診療において十全な環境を整えている病院はまだ多くはない、と奥さん。そして最も大きな課題は、患者が抱えている“新型コロナウイルスに感染したかもしれない”という不安に対し、感染の有無を完全には判断できないことだ。
「まだまだ知見のたまっていないウイルスであるし、オンラインでは検査ができないため、主として問診から得られる情報で判断するしかありません。しかしそれでも院内感染のリスクなく、医師と話すことで患者さんの安心につながるのですから、課題をクリアしながら、オンライン診療を進めることは重要です」(奥さん)
「女性自身」2020年4月28日号 掲載
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