2020年4月17日 15:50
King GnuのMVに衣装も 古着店社長語るSNS時代の自分らしさ
デパートでは年齢でフロアが違いますよね?あれも不思議だなって。『どれでもいいんですよ』って言われると本能的に好きな服を選ぶはずです」
時代が進歩し、個人の自由や多様性への尊重も広がってきたように見える。しかし、安田さんは社会の矛盾を指摘する。
「SNSが普及してるので調べたら何でも出てきちゃう。すると逆に同質化しやすいんですよね。例えば親御さんが入学式にふさわしい服を調べるとすぐに一例が出るので、その枠の中でばかり考えてしまう。私の場合『周りから浮く』っていう経験は、子供の学校行事でだいぶ訓練されてるので耐性が付いてます(笑)。非難されたことはないんですけど、でも特別視されるのってすごくしんどいんですよね。
『多様性社会ってところで何?』ってわからなくなってる人もいるんじゃないかな」
安田さんは編集者から「若者のマインドを育てるような本にしてほしい」とお願いされたという。
「就活中のお客さんが一般的な価値観にうまく擦り合わせできてなかったんです。古着を着ることで、そういう子の自我が芽生えることもあります。社会的な役割を与えられることよりも、まず『自分ってこういう人なんだ』って知るのが大事。