2020年4月23日 11:00
「戦争なくなれば映画いらない」大林宣彦さんの「反戦への思い」
その大林作品の集大成ともいえる新作が公開される前に、大林さんは旅立ってしまった……。千茱萸さんは、大林さんが過ごした“最期の日々”について明かしてくれた。
「最近は寝ている間も、ずっと新しい映画のことばかり考えていたみたいですよ。夢を見ながら“カット!”と叫んで、自分の声で起きたりすることもありました。父が夢の中で作っていたその作品を、映像化してほしかったという思いがありますね」
昔から“一卵性親子”と言われるほど仲がよかったという大林さんと千茱萸さん。いま伝えたいのは“ありったけの感情”だ。
「今は分身がいなくなったような気分……。素晴らしい人、大好きな父です。
胸を張って誇らしく、恥ずかしくない生き方を教わりました。でも、わざわざ言葉にしなくても伝わっていると思います。きっと“そんなやぼなことはしなくていい、パパもわかってるよ”と言ってそうです」
家族を愛し、命懸けで映画を作り続けた大林宣彦監督の作品は、永遠に生き続けるだろう。
「女性自身」2020年5月5日号 掲載
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