まずは資産の棚卸し 失敗防ぐ5ステップ有料老人ホーム選び
施設に入って安心したいという人は、次のケースを参考に考えておこう。
C子さん(70)は、いずれは自宅を売却したお金で、介護付き有料老人ホーム・入居時自立型(自立型ホーム)に入居したいと考えている。
「ひとりで介護や看取りの段取りをつけるのは大変なので、元気なうちに、一度の引っ越しで済むように、今から“終のすみか”を探しています」(C子さん)
有料老人ホームに入居するには、入居時に一括で支払う「入居一時金」が必要となる。金額は0円から数億円まで、施設の設備や規模によって大きく異なる。
「自立型ホームへの入居一時金は、1,500万円〜数億円と高額です。入居一時金のほか、管理費、水道光熱費、食費などの費用が毎月かかります。それとは別に、日用品や通信費、被服代などの生活費と、介護が必要になったら介護費用がプラスされます」(岡本さん)
【「一度の住み替えで安心したい」の施設選びのチェックポイント 】
高齢者施設・住宅の選択プロセス
〈ステップ1〉保有資産の棚卸し
月々の収入(公的年金)、預貯金、生命保険、有価証券、不動産などを洗い出し、入居施設・住宅の金額の目安を決める。
〈ステップ2〉優先順位を決める
100%満足できる施設・住宅はないため、求める条件に優先順位をつける。