雅子さま 宮中の祈り…天皇陛下と案じられる医療現場の窮状
いまご自分が何をするべきなのか、一生懸命に思案されているはずです。震災や水害のお見舞いのように、現場に足を運んで被災者に寄り添うことはできません。皇室の存在意義が問われていると言っても、過言ではありません」(前出・宮内庁関係者)
この状況下で、直接会うことのできない国民にどう寄り添っていけばいいのか――。
「美智子さまは『皇室は祈りでありたい』とおっしゃいました」
皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんはこう語る。平成の御代、災害や苦しみがないときも国民の生活の安寧を願い、上皇陛下は国民のために祈りを続けられてきた。
「上皇陛下のそのお気持ちを理解され、ご一緒に祈りを続けられたのが美智子さまです。たしかに、祈りとともに行動を起こされるのも美智子さまらしさでした。被災地にお見舞いされ、被災者に寄り添い、現地を支えているボランティアの方々に感謝や激励をされてきました。
コロナ禍の現在、同じように現場に足を運ぶことはできません。しかし、本当に大事なのは『祈り』の心なのではないでしょうか」(渡邉さん)
イギリス王室では、ウィリアム王子とキャサリン妃が、医療従事者や救急隊員らに感謝の言葉を伝える電話をしているそうだ。