くらし情報『失業シンママ、在宅DV…貧困支援「もやい」が見たコロナの惨状』

2020年6月1日 11:00

失業シンママ、在宅DV…貧困支援「もやい」が見たコロナの惨状

失業シンママ、在宅DV…貧困支援「もやい」が見たコロナの惨状


「あの……、相談したいんですけど……コロナのせいで仕事が見つからず、預金も残り少なくなってしまって、不安で不安で……」

それは、先月半ばのことだった。電話をかけてきた女性の声は、いまにも消え入りそうだった。

ここは、東京都新宿区にある「自立生活サポートセンター・もやい」。生活困窮者の支援活動を行うため2001年に設立された認定NPO法人だ。もやいでは、毎週火曜日に生活困窮者のための相談会を開催している。ボランティアスタッフに促されて、その相談会に足を運んだ電話の女性は相談員を前に、自身の窮状を涙ながらに訴えた。

「リーマンショックでも、東日本大震災のときも、失業者が大量に出るという大変な状況でした。でも、景気さえ回復すれば、失業者は労働市場に戻ることができましたし、そこを目指せばよかった。
でも、今回のコロナは……目指す先が見通せないというのが大きな違いです。コロナ関連の相談が最初にあったのは、2月末でした」

こう語ったのは、もやいの理事長・大西連さん(33)。

コロナ禍で、ステイホームが叫ばれるようになると、家庭内暴力の事案も散見されるようになった。その一例が、馬場紗香さん(仮名)

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