くらし情報『失業シンママ、在宅DV…貧困支援「もやい」が見たコロナの惨状』

2020年6月1日 11:00

失業シンママ、在宅DV…貧困支援「もやい」が見たコロナの惨状

のケース。

「彼女はまだ19歳。幼いころから父親に虐待を受けていて、過去には児童相談所に保護されたこともあるそうです。父親は仕事が多忙で、ふだんは家にあまりいないので、なんとかしのげていたものの、コロナで在宅勤務になり、また暴力が激化したそうです。彼女がまだ10代である点も考慮し、まずは法律家が運営する女性向けのシェルターを紹介し、その後に生活保護の申請を行ってもらいました」

学校が休校になったことで、追い詰められてしまった母親もいる。堂上智恵子さん(仮名)は44歳。中学生と小学生、2人の子を持つシングルマザーだ。

「夫のDVが原因で数年前に離婚して、それ以降、契約社員として働きながら、公営住宅でギリギリの生活を送ってきたそうです。
ところが、コロナで職場が休業になり、会社が休業補償の制度を利用してくれないことで収入が途絶えてしまったといいます。さらに、休校で給食がなくなり昼食を用意するのが経済的に苦しいと。近所の子ども食堂の世話にもなったそうですが、こちらもその後、閉じてしまって『頼れるところがもうどこにもない』と泣いていました」
すでにご両親も他界している堂上さん。預金もほとんど底をついていたため、大西さんたちは即座に生活保護申請を勧め、窓口にもスタッフが同行したという。

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